禁煙した時のメモが見つかった(S・M)

禁煙を決意した時のメモが見つかった。
日付をみると2006年の3月だった。 

3月初旬に禁煙を決意した。120本のうち本当に吸いたいのは食事の後など、せいぜい5本程度。あとは惰性で火をつけていたことに気づいた。試みたのは、吸いたくなったら歯を磨くこと。さらにエレベーターで途中まで下り、一気に階段を駆け上がった。これは効いた。呼吸が落ち着く頃には吸いたい気持ちが収まるのである。禁煙は決意の強さがものをいう…』 

じつはこれが2回目だった。1回目は40代のとき。1週間入院したら何の苦労もなくそのまま禁煙できた。しばらく続いたが「吸っていいのは飲み会だけ」という特別ルールを作ったとたん、元の黙阿弥になってしまった。人は軽い気持ちでした約束は簡単に破ってしまう。メモの文末「決意の強さがものをいう」という表現は自分への戒めだったのだろう。 

さいわい、それ以後は時々やってくる衝動を乗り越え今日に至っているが、やめてどれくらい?と聞かれるたびに、胸を張ってもう20年以上と答えていた。実際はまだ14年しか経っていないのに、人間の記憶というものはあてにならないものだ。