今年の新年は私にとっても、70年以上生きてきた人生で一番衝撃的なスタートでした。
どこの家庭でも、久々に会う家族や子供たちとの新年の団欒のひとときをまさに迎えようとしていたその時の地震でした。
我が家も4時から娘たち家族との新年の宴会を始めようとしていたところでした。
富山市に住んでいる三女夫婦はこちらに向かっている途中で最大の揺れに遭遇しました。留守番の愛猫2匹のことも心配で自宅に引き返さざるを得ない状況となりました。
富山県でも震度5を記録し、特に県西部の氷見、高岡、射水、小矢部では家屋の損壊、断水、停電、液状化の被害がありました。富山市や県東部でも沿岸地域では津波の恐れから、高台に自主避難された方も大勢いらっしゃいました。
わかち会の会員同士でもLINEや電話で連絡を取り合いました。
特にマンションに居住の人は家具が倒れたり物が落ちたりする被害があったようですが、人身被害はなかったことは幸いでした。
2年前に奥様を亡くされた会員の方からは「寝たきりの妻がいなくて幸いでした」との報告がありました。どうお答えしていいか困り複雑な心境でした。
病気だけではなく、このような災害時にも助け合うのが患者の会の意義、役割であることを再認識しました。
今回のような地震被害に対して個人的にはどの様な協力ができるか考えてみました。
同年齢の友人が被害地でのボランティアを考えていると話していましたが、私にはとても無理だと思いました。体力もなく足手まといになるだけです。
できるとすれば、復興をめざしている石川、富山の宿泊施設を利用したり、観光地の物産を購入したり、被害を受けた酒蔵のお酒を飲んで売り上げに協力するというようなことしかありませんが、そんな気持が大切なのかと思います。
それから防災グッズを再チェックしてみました。リュックの中の防災セットの中身の使用方法等について十分に調べたことがなかったからです。
独り暮らしなので、先ずは自分自身の身を守ることが第一です。
富山は自然災害が少ない県と言われてきましたが、昨年は水害もありました。気候変動もあり安全神話は切り捨てることも必要であると思います。
不安な日々はまだ続きますが、地域コミュニティや近隣の人の助けも得て、何とか前向きに生きていくしかありません。