今年の豪雪で思ったこと (boku)

やっと今季の雪も峠を越した感じですね。
先日の新聞記事でご覧になった方も多いと思いますが、今季(1月10日前後)の積雪量は128㎝で富山県の歴代ランキングで第8位とのことです。第1位は1939-40年の208㎝ですが、さすがにこれは生まれる前のことで、どんな状態だったのかはよくわかりません。その頃の車の交通量は今とは比較するまでもありませんが、とにかく交通大渋滞はなかったはずです。通勤バスと電車が不通であったり、大幅に遅れることはあったと思います。現在のように除雪車が一日に何度も通り、家の前に固くて巨大な雪の塊のお土産を置いていってくれるということもなかったでしょう。もちろん融雪装置もありません。
各家庭ではそれぞれ自宅の屋根の雪下ろしと通路を確保することの繰り返しでやがて来る雪解けの春を待つという感じだったのでしょうか。2階から出入りしている当時のニュース映像や記事をたまに見ることもあります。

私が記憶しているのは、38豪雪(186㎝)と56豪雪(160㎝)です。
38豪雪は東京オリンピックの前年(1963年)、中3でした。背丈ほどの雪の壁の中を歩いて通学した記憶があります。子供だったからだと思いますが、それほど大変だったという印象はあまりありません。
56豪雪(1981年)は勤めて10年目の頃です。当時勤務地は上市で、マイカー通勤していました。2,3日は車での通勤ができず、1時間ほど歩いて行った記憶があります。職場の駐車場の除雪と9時の開店に支障がないように、大雪が予想される前日は交代で近くの旅館に泊まって準備したことも懐かしい想い出です。雪のため5分遅刻して、支店長から厳しく注意された苦い思い出もあります。
今季の豪雪による交通渋滞や農業被害はコロナ禍ということもあり、より深刻度を増して報道されたように思います。さらに先日は大きな地震もありました。今後はそれらが重複して起こりうることも想定しなければなりません。大渋滞回避のため通行路の確保が優先されることは仕方ありませんが、歩行者の安全確保、道路に隣接している家屋への配慮も必要かと思います。また農業用水での事故については富山県では通常時でも頻発しているので積雪時は一層の危険防止対策が必要ですね。

先日の新聞に以下の3つの提言がされていました。
① 車を使わない(交通量を減らす)
② ウェブで情報発信(渋滞を避ける)
③ 災害休日を広める

ハード面での計画的な除雪プラス社会的な制度改革が必要であると感じました。